ラーライブ〜MSGフリープロジェクト〜

石川県を中心に北陸で無化調でらーめんを作っている有志によるアミーゴ達の活動をブログに書いていきます。よろしくお願いいたします。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金澤流麺物語 第117回

前回のブログで僕の中の金沢らしさは『詩的な美しさ』と書きました。だから僕は今回の店で『詩的な美しさ』を追究していく事になるのです。 それが僕流の『金沢らーめん』そして『金澤流麺』の礎になっていくのです。IMG_0812石川県では虹をよく見ます。それ…

金澤流麺物語 第116回

『ハイクオリティを追究する事が金沢らしさ』『金沢の食材や伝統をまんま持ってくるのはただのコピー』という気付きを得た事を前回のブログで書きました。 だから僕が感じる金沢らしさとは何か?を考えない事にはどれだけ金沢の食材を使おうが、どれだけ金沢…

金澤流麺物語 第115回

えっと、今日もちょっと余談から。20年前に剛を紹介してくれたのは、以前のブログのたかしうどんシリーズで登場した剛のアニキ(以下文中アニキ)です。親友の剛、そのアニキも僕にとって大切な親友です。そのアニキがお嫁さんがお留守という事で・・・IMG_0…

金澤流麺物語 第114回

モトイが僕に鳴らしてくれた警笛とは? 「金沢の食材に拘り過ぎると、美味しい物を作る事が目的なのか、金沢の食材を使う事が目的なのか、それが解らなくなる。大さんが美味しい思うんやったら、金沢だろうが他の県だろうが使うべき。南大祐というフィルター…

金澤流麺物語 第113回

僕には夢があります。 何度も書いていますが、『100年後に僕の遺伝子を受け継ぐらーめんが金沢らーめんになっている』という夢。 そしてもう一つ。(実はまだまだ沢山の夢がありますが) 『らーめんで金沢を表現したい』 です。 僕は剛から出資の話を貰って…

金澤流麺物語 第112回

今日はちょっと余談から。 僕はなかなかそそっかしくて、すぐに携帯電話を壊してしまいます。今はスマホが定着してるからデータを保存したりもできるけど、ちょっと前までは壊れたら即データがなくなったりしたので、携帯を壊すたびに連絡が取れなくなった人…

金澤流麺物語 第111回

『流』という文字を見ると、お世話になった人や仲間や協力者や全ての応援してくれている人を思い出す・・・・。そんな思いを込めて屋号のどこかに絶対に『流』という文字を入れたいと思いました。 らーめんの屋号には『時代性』が感じられます。 以前のブロ…

金澤流麺物語 第110回

僕がらーめんを作る以上、それは『らーめん南』以外あり得ない、それは様々な人の応援の声から伝わってきました。 僕も様々な屋号を考えましたが、そのどれもしっくりくるものはありませんでした。 「らーめん南で行こうかな・・・」 しかし単純に海辺の町で…

金澤流麺物語 第109回

屋号についてはとても悩みました。 僕は海辺の町で12年間らーめん屋を営んできました。そして自己破産をして金沢に帰ってきました。自己破産はこれまでの会社と縁を切って一から出直す、一度人生をリセットして本当の自分で自分のらーめんを世に問う、という…

金澤流麺物語 第108回

第106回でも書きましたが、僕には夢があります。 たくさんの夢があります。 そしてその夢を夢のまま終わらせたくないと思っています。 壮大な夢があります。 その一つが、『100年後、誰もが僕の名前なんて忘れた様な時代に、僕の作ったらーめんの遺伝子を受…

金澤流麺物語 第107回

皆さんに報告があります!ついに物件が決まりました!住所は石川県野々市市稲荷4-85。中華そば響さんの移転に伴って空いた物件に居抜きで入る事になりました!中華そば響さんはこの場所で5年間、着実に実績と人気を積み重ねて来て栄えある拡張移転です!中華…

金澤流麺物語 第106回

僕には夢がある。 今から100年後、僕の名前なんて誰もが忘れてしまっている様な時代に、僕の遺伝子を受け継いだ人達の作るらーめんが『金沢らーめん』になっているという夢だ。 僕には作りたいらーめんが山ほどある。自分の一生で成し遂げたい目標をそれこそ…

金澤流麺物語 第105回

なぜここまで茅ケ崎のcafe pipipiと美容室のNanbu-WESTについて話を進めてきたかというと、二つとも自分だけの個性を持ち、価値観を持ち、愛を感じさせ、そしてお客様から支持されているから。 そして僕が心から尊敬しているからだった。 僕はこれからの自分…

金澤流麺物語 第104回

僕が金沢に帰って来てからずっとお世話になっている美容室のナンブヘア。そしてそのスタイリストのしょうこちゃん。 もし別のスタイリストの方が僕の担当だったら、僕の髪型は全く違うものだったかも知れない。 スタイリストの個性によってヘアスタイルはき…

金澤流麺物語 第103回

僕が12年間店長を務めたらーめん屋には、『下積み禁止』という少しおかしな社是があった。 つまり、飲食業として必要な『修業』はすっとばして、さっさとらーめんを作らせろ、という会社からの命令だった。 それは当時の会社での「大祐は人を育てる事が出来…

金澤流麺物語 第102回

しょうこちゃんの仕事を味わって、この若き才覚溢れるスタイリストへの尊敬の念はもちろんなのだが、若干24歳にしてここまで意識の高いスタッフを育てる社長である南部さんへの尊敬を、僕は自分の胸に深く刻んだ。 想像して欲しい。 ナンブヘアはすでに石川…

金澤流麺物語 第101回

僕は家から一番近所の『nanbu-WEST』に予約を入れて店へと向かった。 海辺の町では夫婦で営んでらっしゃっていた美容室に通っていたから、こんなに広くて在籍しているスタイリストの人数の多い店も初めてだった。 僕は片町で南部さんと知り合いになりナンブ…

金澤流麺物語 第100回

記念すべき(?)ブログ第100回です。記念すべき100回目にしょうこちゃん、あなたが登場しますよ♪ ・ 僕は正直不安だった。海辺の町ではずっと同じ美容室に通っていた。その方は僕の仕事をずっと尊敬してくれていて、僕の事を応援してくれていた。なにより僕…

金澤流麺物語 第99回

僕は南部さんと話せて応援の言葉をもらえただけで嬉しかった。そしてあの場で僕を盛りたててくれたタカベェの気転と勢いと友情が嬉しかった。 何より最高の酒になったからとても幸せな気分だった。 「何かあったらなんでも相談してきなさい」 南部さんはそう…

金澤流麺物語 第98回

僕とタカベェは「どうもです~」と気軽な感じで席に着いて焼酎を飲んでいた。 席を譲って下さった方は一人で来ている常連の方らしく、店のオーナーと静かに会話を楽しんでいた。 僕とタカベェはお互いの近況などを二人で話してたのだが、店主がその男性を呼…

金澤流麺物語 第97回

『丁寧に生きる』 と決めた僕は自分自身のケアをする事を考えた。 ・ダイエットする。・いらないものを片っ端から捨てる・部屋を毎日掃除する・読書をする こうして言葉にすると社会人としてというよりも人として当たり前で大人が子供に教える様な事ばかりだ…

金澤流麺物語 第96回

『丁寧に生きる』とはなんだろう? まずは海辺の町での自分の生活を振り返ってみた。 ・らーめん屋はめちゃくちゃ繁盛していた。・しかし全く自分の時間が持てなかった・27歳から39歳までずっと店をしているにも関わらず、全くお金がなかった。・体のケアを…

金澤流麺物語 第95回

自分が海辺の町で店を切り盛りしていた12年間。自分の生活やこの先の目標や健康や生き方など、大切な事を全部すっ飛ばしてきたように思う。 細かい事を考えている余裕がなかった。自分が目標を掲げた所で、会社の突然の方向転換や毎日の激烈な仕事量や休めな…

金澤流麺物語 第94回

『半径3メートルのリアリティ』 とは一体なんだろうか? ・ 僕は中学生の頃からロックンロールに夢中だった。 当時はバンドブームというのがあり、カッコイイバンドもダセぇバンドも山ほどいた。 ロックンロールの何に魅了されたのかというと、その荒々しい…

金澤流麺物語 第93回

僕が海辺の町で切り盛りしていた店が軌道に乗り始めた頃に起ったある現象とは? それはほとんどのお客様が自分が食べた丼をカウンターの上に上げてテーブルをダスターで拭いてくれた事だった。 それまでもそうした事をしてくださる方は何人かはいた。しかし…

金澤流麺物語 第92回

なぜ海辺の町での僕の店はあそこまで熱狂的な支持を受ける事が出来たのか? 今まで自分でも不思議だったが、今ならなんとなく解る気がする。 ・ 12年前に開店して4年半後に僕の店は裏通りに移転した。以前にも書いたが、当時の会社の方針でらーめん屋は会社…

金澤流麺物語 第91回

どんな店にしていきたいか?と考えた時に、なぜ真っ先にあゆちゃんのcafe pipipiを思い浮かべたか? そこは一重にオーナーパティシエであるあゆちゃんとお客様達の結びつきが愛から始まっていると感じたからだ。 あゆちゃんの生き方が全てお店に反映されて皆…

金澤流麺物語 第90回

on the roadブログに改名(何回すんねん)した時の回で書きましたが、僕は場所を移動しなくても常に旅の途中にいる、という事を書いた。 もう若いとは言えない年齢になったが、それでも人生とか半生とか言うにはまだ若干の照れが出てしまうのは、僕がまだ何…

金澤流麺物語 第89回

海辺の町から金沢に引越をしてきて早4ヶ月たった。日々の引越屋でのバイトと開業準備への動きで結局自転車にはそれほど乗れていない。 金沢に帰って来てから本格的にダイエットを行っている。だから引越屋での仕事が休みの日はなるべくみっちりとエクササイ…

金澤流麺物語 第88回

自転車は間違いなく僕に翼を授けてくれた。 ド素人でも本気で踏み込んだら時速40キロくらいは軽く出る。その気になったら100kmくらいの距離はすぐに走れる様になる。スポーツバイクという『道具』は使っているとはいえ、ペダルを踏み込む動力は間違いなく自…