ラーライブ〜MSGフリープロジェクト〜

石川県を中心に北陸で無化調でらーめんを作っている有志によるアミーゴ達の活動をブログに書いていきます。よろしくお願いいたします。

2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧

金澤流麺物語 第87回

自転車が好きだ。決してマニアではないが、愛好家には間違いない。 初めてスポーツバイクを手に入れたのは20歳の時だった。いきなり思い立って自転車で北海道へ行こうと思い立った。 ただ全く自転車の知識がなかったので、近所の自転車屋に行って薦められる…

金澤流麺物語 第86回

らーめんの麺の『コシ』を生みだすかん水に疑問を持つらーめん屋は今ではいないと思う。らーめんにはかん水が必要なのだ。 うどん。 うどんは小麦粉と塩と水だけで作られる。その三種類だけの素材で作られるのだ。練って寝かせ、鍛えて伸ばす。その単純だが…

金澤流麺物語 第85回

らーめんとは一体何なのか? この疑問を正確に答えられる人が果たしているのだろうか?おそらく日本中のらーめん屋もらーめんマニアも海辺の町で僕の店に週に五回も通ってくれた常連客も、そして僕自身も答えられないだろう。 その答えのヒントをうどんは逆…

金澤流麺物語 第84回

僕は飲食店をずっとやっているのに、食べ歩いた経験がほとんどない。 若い頃は食べ物に興味がなかった。修業時代はらーめんばかり食べ歩いていた。独立後はあまりの忙しさに他所の店に行く時間さえなくなっていた。 時間が出来たら自分の料理の練習ばかりし…

金澤流麺物語 第83回

僕は純粋に嬉しかった。アニキのうどんが食べれる事が。いや、アニキがうどんをわざわざ昼から仕込んで打とうと思ったその気持ちが嬉しかった。 アニキがなぜうどんから遠ざかったのかは僕には詳しい所までは解らない。僕もここまで来るのに色んな事があった…

金澤流麺物語 第82回

こんにちは。今回はまず2枚の写真をご覧ください。ブログ用20160102剛兄貴南2この写真は僕と剛が22歳の頃にやっていたバンドのライブ中の写真です。ちなみに中央が僕で、奥のドラム担当が剛です。そして、左側のベース担当が剛の兄貴の俊(たかし)さんです…

金澤流麺物語 第81回

みなさん、明けましておめでとうございます。 ポンコツダイエッターの南大祐です。月一のダイエット報告です。これまでも順調なダイエット報告をしてきました。ブログ第10回(9月)でダイエット宣言をして、その時点で94キロ。最大で太ってた時期で97キロ。…

金澤流麺物語 第80回

ジャックケルアック『on the road』 主人公は小説家のサル・パラダイス。サルは一人の青年に出会う。路上で生まれ、路上を時に歌う様に踊る様に暮らす『太陽の子』ディーン・モリアーティ。 ディーンは文筆家になるために「文章の書き方を教えてくれ」とサル…

金澤流麺物語 第79回

これまでのブログもどういった文体でどういった構成でどれくらいの文字数で、等と考えながらやってきた。 それでも過去を辿る話が本筋だったから、なるべく感情の抑揚を抑えた淡々とした文体で書こうという意識はあった。 何故なら僕が過去の事を振り返るに…

金澤流麺物語 第78回

みなさん、気付かれてます?またブログのタイトルをかえちゃいました。今回からは『on the road』ブログです。 こいつです。ブログ用ケルアック こいつが悪いんです。 20代前半で出会ってから、何回読みなおしたかな~?ジャックケルアックの名作『路上』で…

金澤流麺物語 第77回

さて、前回までのブログで開業準備を始めるまでに書き終えておきたかった内容はほとんど書けました。 これからは現在進行形の話や、開業準備の話、趣味の話や思い出話を織り交ぜながら書いていきますね。 ・ 今回の写真は僕がいつもブログを書いたり読書をし…

金澤流麺物語 第76回

らーめんは戦後に日本人の手によって自然発生的に生まれた、という僕の見解を前回のブログで書いた。 しかしもちろん中国の麺の文化の影響を受けている。だから日本に元々ある『そば』の中華風、という事で『中華そば』というネーミングも自然と生まれたので…

金澤流麺物語 第75回

ここまで書いてきた内容は、『らーめん哲学』というよりかは『らーめん屋哲学』と言った方が良いかもしれない。 どんならーめんを作りたいか、ではなくて、どんならーめん屋になりたいか、を書いてきた。 具体的な味に関してはまだ公表はしない様にしたい。 …

金澤流麺物語 第74回

社員になってほしいと期待した人材が辞めていくたびに、僕は執拗に会社から責め立てられた。 「お前に人間性がないからだ!お前がハードコア過ぎるからだ!」 と責め立てられ続け、僕も自分自身を否定するようになった。 だが辞めて行ったスタッフ達はほとん…

金澤流麺物語 第73回

若い頃、ほんのちょびっとだけカール・マルクスの資本論をかじった事がある。 結局僕には難しすぎて途中で放り出してしまったが、こんな事が書かれていた気がする(あくまでも『気がする』だけです) 人は一日を8時間労働に使い、8時間を自分の為に使い、8時…

金澤流麺物語 第72回

僕が優しい店を作りたい、と強く思う背景にはこのブログで散々書いてきた海辺の町での経験が元になっている。 最後の8年の出来ごとについては、様々な事情によりはしょって書いてしまったが、我ながら常人では耐えがたい日々をくぐり抜けたと思っている。 僕…

金澤流麺物語 第71回

僕が海辺の町で過ごしていた15年の間に金沢はらーめん屋が増えた様に思う。 個人店もチェーン店も数多くある中、石川県だからこそこの味、という部分を表現している店はあまりないように思える。 家系や二郎インスパイア系の店も増えているから驚いたが、石…

金澤流麺物語 第70回

僕もそうだが、関西出身者は自分の地元に幼い頃から通ったお好み焼屋が誰にでもあると思う。 そしてムキになって『大阪と広島、どちらが本場か!?』等を熱く語ったりする。 答えは両方本場なのだが、語りたくなるその気持ちがお好み焼をソウルフードたらし…

金澤流麺物語 第69回

今回のブログで69回かぁ。特に意味は無いけど、69・・・ ロック・・・・。 ちょっとええやん? すいません。話を元に戻します。 ・ 僕が海辺の町で切り盛りしていた店は局地的な大人気店となった。海辺の町界隈では知らない人はいないと言われるまでの店にな…

金澤流麺物語 第68回

今回の話を始める前に皆さんにしっておいて欲しい情報がある。 横浜の人口;約370万人。金沢の人口;約47万人。 約8倍以上である。これを前提に今回のブログを読んでいただきたい。 金沢に帰ってきて僕が「らーめん屋をやる」というと決まって帰ってきた言葉…

金澤流麺物語 第67回

僕が金沢へと15年ぶりに帰ると決断した理由には親の事が大きかった。 前職を辞めたとしても海辺の町のある県で再起を目指す事も可能だったと思うし、何より海辺の町の県はらーめんのレベルがめちゃくちゃ高い。らーめんだけではなくあらゆる飲食店のレベルが…

金澤流麺物語 第66回

前回のブログで「過去の料理の写真がない」と書きましたが、こんな面白い(恥ずかしい)物が出てきました。 http://barminaminhio.jugem.jp/ 僕が独学で料理を学び始めて、ちょっと調子に乗り始めた頃に少しだけ書いたお料理ブログです(>_<) このブログは実…

金澤流麺物語 第65回

24歳の時に親友のモトイの部屋に押しかける様に転がり込んで海辺の町に移り住み、そして押しかける様にらーめん屋に転がり込んで働き始めた。 そして働いているうちに自分のキャリアのなさを埋める為に独学で料理の勉強を始めた事はこのブログで何度も書いて…

金澤流麺物語 第64回

自分らしいらーめんが作りたい。自分にしか作れないらーめんが作りたい。そのためには様々な事を学ばなくてはいけないと思っている。 もちろん他店のらーめん屋を食べ歩く事は当然だ。刺激も受けるし、勉強をさせていただく、という気持ちで食べ歩く。 だが…

金澤流麺物語 第63回

このブログをすでに61回も書いてきて、一度もらーめんや食べ物について書いていない事に気がついた。僕の以前までのらーめんを食べた事の無い人なら、このブログをらーめん屋のブログとは思わないと思う。 ・ ずっとこのブログを読んでくれている人なら解る…

金澤流麺物語 第62回

悪夢を見なくなった。何年も何年も見続けていた悪夢を全く見なくなった。 それは不思議な感覚だった。 ・ 金沢の実家で暮らし始めて、様々な事を始めた。 まずは引越屋でのバイト。ダイエット。金沢のらーめんを食べ歩く事と、金沢を見て回る事。そして読書…

金澤流麺物語 第61回

今回はまた余談から。 このブログでも月一で報告しているが、今僕はダイエットに取り組んでいる。ブログ第10回でダイエット宣言した時の目標は、『来年の九月一日に78㌔になってる』宣言当時は94㌔だったから、一年で16㌔痩せる事が目標だった。 ところが先…

金澤流麺物語第60回

今年の夏の終わりのとある早朝。夜明け前だというのにもう陽は白み始めていた。金沢に帰ってきて親の生活のリズムになるべく合わせる様に生活をしていたら、僕も自然と早起きが身に着いていた。 元々がショートスリーパーだから目が覚めるのは早い。僕の両親…

金澤流麺物語 第59回

今回はまずはこちらの話題から。 007 画像は前作『SKYFALL』ですが、観てきました!3年ぶりの2時間半の大興奮タイム。007の新作『SPEKTRE』!!! いやぁ、お腹いっぱいです。これでもかと言わんばかりの超豪華大娯楽大作!細かい感想を書きたいところで…

金澤流麺物語 第58回

自己破産を決意して石川県への引越を決めた僕に、ここまでも散々力になってくれていた剛がとある話を持ちかけてきた。 「南が本気で人生をやり直す気持ちがあるなら、俺が南に投資をしてもいい。」 石川県に引っ越した後どうするのか?というのは大切なテー…