ラーライブ〜MSGフリープロジェクト〜

石川県を中心に北陸で無化調でらーめんを作っている有志によるアミーゴ達の活動をブログに書いていきます。よろしくお願いいたします。

金澤流麺物語 第168回

本日(6/20)から8/31まで、夏限定のらーめんとして『真夏のエル☆ミナミーニョ〜和え麺キシカーナ』をドロップします! 編集注文の際は『和え麺』や『夏限定』とお伝えください。 写真は和え麺のみ¥780です。 こちらは『特性和え麺レアチャーシュー、バゲット…

金澤流麺物語 第167回

今日は思い出話しを一つ。14年前の、僕の初めての独立開業の準備期間の一時期、生活費を稼ぐ為に横浜の産業廃棄物処理場に日雇いで行っていた。週に5〜6日、三ヶ月くらいみっちりお世話になった。 親方「南くんは学生?」 俺「いえ、ラーメン屋です。いま開…

金澤流麺物語 第166回

去年の五月、僕は前職を辞める決心をした。 自分の名前を冠した店で、自分の作り上げた味で、とても愛着のあったあの店から離れる決心をした。 当時僕は心身も生活も先の展望もボロボロでどうすることもできない状態だった。 あれから1年・・・。 様々な事が…

金澤流麺物語 第165回

今日は6/10。 6/7で開店してちょうど2ヶ月になりました。 さすがに16年もらーめん屋稼業をして、独立して14年目ですから、シミュレーションとして「こんな問題が起きるだろうな」という想定内な事と、全く想定外な事と、盛り沢山な2ヶ月でした。 開店直前の…

金澤流麺物語 第164回

まずはこれらの写真をご覧ください。 編集 最近徐々に人気の出始めている『本日のサラダ』の写真たちです。 親友の剛の出資でこの店を出すことが決まってから、『健康志向』や『食の安心と安全』という事をコンセプトのひとつとして掲げることは決めていまし…

金澤流麺物語 第163回

過去のブログでも何回もリンクしてるのですが、まずはこの動画をご覧ください。 らーめん南の歌by端山龍麿 https://youtu.be/d6XHGy00Fnk 時は昨年の8月9日。 会場は辻堂の『パクチービストロ残心』 歌っているのは湘南在住のシンガーソングライター『端山龍…

金澤流麺物語 第162回

湘南で店をしている頃から、もっと様々な事をこだわりたかった。 誰も気にしない部分を追求したかった。 僕にしか出来ない仕事がしたかったし、僕にしか作れないらーめんを作りたかった。 そしてもっと腕を上げたかった。 湘南での僕のらーめん屋としてのピ…

金澤流麺物語 第161回

雨ですね。 僕は雨は嫌いではありません。 雨の日に店で一人で仕込みなどをしてると、雨が自分と世界とをシャットアウトしてくれている様な気持ちになって、なぜか集中できるんですよね。 子供の頃は雨の日の少年野球の練習楽しかったなぁ。水溜りにヘッドス…

金澤流麺物語 第160回

石川県に引越ししてきて9ヶ月が過ぎた。 僕はまだ開店して一ヶ月の店に毎日立っている。 時々不思議な気持ちになる事がある。 あの怒涛の15年間が、息の詰まるような湘南での15年間が、遠い昔の様な気がしてくる。 開店準備を終えて、看板を出して、目の前の…

金澤流麺物語 第159回

昨日はスープの不出来により、20時前に閉店してしまいました! しかし、これは神様が与えてくれた新しい課題! 必ずや乗り越えてより美味しいらーめんを作る事を約束します! 本日、昨日の課題を乗り越えるべく、開発と試作をやり直します! そのため営業時…

金澤流麺物語 第158回

五月の営業時間 月曜日〜土曜日 11:30〜22:00 日曜日 11:30〜15:00 5/11(水)のみ11:30〜14:00 となります。 ちなみに今月は休みはない予定です。 急な予定の変更はまたブログでもSNSでもお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 今日はラ…

金澤流麺物語 第157回

4/29(金)と4/30(土)に連休を貰った。 4/30(土)、午前中に京都知七の畑に行き、社長の重君の熱い話を聞いて充実した気持ちで僕は次の目的地に向かった。 それは一人の友人に会いにいくためだった。 名前はライリー。 アメリカ人だ。 ライリーとは湘南で出会っ…

金澤流麺物語 第156回

今回4/29(金)と4/30(土)の二連休をいただいたのは、母校の洛北高校ラグビー部のOB総会に参加するのと同時にもう一つ目的があった。 今僕の店で取引をしている京都の九条ネギ専門の農家『京都知七』さんの畑を見学に行くことだった。 実は京都知七の社長、重…

金澤流麺物語 第155回

4/29(金)と4/30(土)は二連休をいただいています。 昨日4/29は金沢に帰ってきた時から「絶対にこれからは毎年参加する」と決めていた母校のラグビー部のOB総会に出席しました。 辻堂時代、あまりにも理不尽な仕事への縛り付けから、この総会の様な社会的な繋…

金澤流麺物語 第154回

本日と明日の二日間、4/29(金)と4/30(土)の二日間、お休みをいただきます。金澤流麺らーめん南は、不定休とさせていただいております。基本的には休みはありませんが、僕の個人的な用事がある場合だけお休みをいただいております。お休みの告知はSNS、ブログ…

金澤流麺物語 第153回

ずいぶんとブログの更新が空いてしまいました。いるのかどうかわかりませんが、僕のブログを楽しみにしてくださっているみなさん、更新が遅れてしまい申し訳ありません。 開店して2週間が経った。さすがに新しい店を開店させるのはいかに僕が7回目の新規開…

金澤流麺物語 第152回

開店まで残すところあと一日となった。この文章を書いている今現在は、4/6(水)の深夜1:15。つまり5(火)の仕込みを終えて日付が変わった時間帯だ。 開店当日に慌てなくて済むように、5日と6日でほとんど仕込んでおいて当日は心に余裕を作って開店したい…

金澤流麺物語 第151回

あれから何年が経ったのだろう? 『マンパワー』 僕はその言葉を『人間味』と自分なりに訳してここまで突っ走てきた。 網野さんが店を移籍して僕が修業先を辞めたあたりからずっと疎遠になっていた。 僕が湘南で店を出してからはさらに会う機会が減っていっ…

金澤流麺物語 第150回

『マンパワー』 その抽象的ではあるがどこか説得力のある言葉は、修業中の身だった若き日の僕の心に刺さったままだった。 それからというもの僕は常に網野さんの仕事を目で追うようになった。 まだ修業を始めたばかりの僕よりも網野さんの方がらーめんを美味…

金澤流麺物語 第149回

今回の『金澤流麺らーめん南』で使う麺は横浜の『四宮商店』にお世話になることになった。 僕は海辺の町でのラーメン屋で自家製麺もしていたので、自分で麺が作れないわけではない。だが、よほど時間と労力を割いて研究しない事には本当に美味しい麺は作れな…

金澤流麺物語 第148回

かなりブログが空いてしまいました・・・。僕としかことが・・・。 コツコツと更新していきますね。 3/15(月)は、金沢市笠舞の美容室FACADのオーナー山口さんに広告材料の写真撮影をお願いしていた。山口さんは独学でプロ顔負けの写真撮影の技術を習得され…

金澤流麺物語 第147回

工事もほとんど完成し、ついに実際の店での試作が始まりました。 時々自分が夢を観ている様な気持ちになる事があります。 昨年の5月に前職を退職する意思を固め、7月いっぱいで退職して8月に金沢へと帰ってきました。 9月からブログを書き始めてたくさんの方…

金澤流麺物語 第146回

最後にバールを訪れたのはいつだろうか? おそらくモトイの結婚式の時じゃないかな?もう7年近く行ってなかった。 久しぶりに訪れたバールの写真を撮ろうとしている僕にマスターの森さんはすぐに気付いて「あれ?」みたいな表情を浮かべて店の外までやってき…

金澤流麺物語 第145回

僕は自分が高校生の頃に発刊していた雑誌『SUCK YOUTH』を一冊も持っていない。 金沢から湘南へ引越す時に自分で全て捨てたのだ。 24歳目前の僕は完全に人生を迷走していた。過去を捨てて自分の事を知らない人に囲まれて人生をやり直したいと思ったのだった…

金澤流麺物語 第144回

2/15の京都での講習会のついでに会って来た人達の中で、まさに僕のルーツと呼べる人物にお会いしてきた。 その中でどうしても会いたかった人がいる。IMG_1050 我が母校、洛北高校から徒歩5分くらいにある小さな喫茶店(ブラジリアンバル)『Bar cafezinho』…

金澤流麺物語 第143回

みゆきちゃんはネット上で「あれ?大さん?」と僕を発見してくれたそうだ。 そして僕のブログを読み進める中で共感する部分が多々あったそうで僕に連絡を寄こしてくれた。 みゆきちゃんは24歳までOLとして働いていたそうだ。そこでの仕事生き方に疑問を抱き…

金澤流麺物語 第142回

チキンノットのデザインによるエプロンで仕事がしたい、と思った背景には『自分のルーツを大切にしたい』という思いがあった。 僕が自己破産をして金沢に帰って来た時「過去を切り離したい」気持ちでいた事はすでにこのブログで触れた。 しかし剛の支えで再…

金澤流麺物語 第141回

昨年の8月に金沢に帰ってきて京都がずいぶん近くなった。 とは言っても時間もお金もない身分。気軽に遊びに行けるわけではない。それでも『いつでも行ける』距離感は僕に安心をもたらしてくれるし、嬉しい気持ちになる。 今回の講習会に行くついでに、会いた…

金澤流麺物語 第140回

モトイが僕にくれた手紙。「ずっと親友でありライバルでいてくれ」この手紙からもう何年が経っただろう? モトイはこの手紙を書いた日からどれくらい血の滲む努力を重ねただろう? 僕はこの数年間、自分を高める努力を重ねる事が出来ただろうか? 正直なとこ…

金澤流麺物語 第139回

以前にも書いたエピソードだが、今回の京都での全日本食学会の講習を受けて感じ入って思い出したエピソードがある。 恐らくこのブログをずっと読んでくれている方でさえ覚えている方は少ないであろうからもう一度書いておきたい。 ・ 僕は24歳だった。親友の…