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金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第151回

あれから何年が経ったのだろう?

マンパワー

僕はその言葉を『人間味』と
自分なりに訳してここまで突っ走てきた。

網野さんが店を移籍して
僕が修業先を辞めたあたりから
ずっと疎遠になっていた。

僕が湘南で店を出してからは
さらに会う機会が減っていった。

そして金沢へと帰る事に決めた去年の五月、
会いたい人には全員に会っておこうと決めて
網野さんにもおよそ10年ぶりに会うことにした。

久しぶりに会った網野さんは
製麺業の『四宮商店』の取締役になっていた。

さすがに立派に成功されていたのだった。

僕は自己破産をすることを決めたばかりで
気分的にも暗いものを引きずっていた時期だった。

ラーメン屋を2軒はしごして
散々らーめんやお互いのこれまでの
キャリアの報告をして、
そしてバカバカしい話題で大笑いをした。

「大ちゃんが酔っ払っても帰れるように辻堂で飲もう」

と網野さんが提案してくれて、
僕の心の故郷、湘南は辻堂で
飲み明かして語り明かした。

「網野さん、覚えてますか?
僕に『マンパワー』を教えてくれたこと。
ずっと僕の人生の指針になっています」

「俺そんなこと言った?
若い頃の俺の方が良い事いうなぁ」

なんて冗談を言っていたけど、
マンパワー』を実践して
今の仕事の成功を成しえたのは
網野さん本人なのだ。

僕は網野さんと仕事がしたいと思っていた。
金沢に帰ってもともに何かを生み出したいと。

網野さんの会社の母体が
『町田商店』
という家系らーめんの店が母体なので
家系の麺しか扱ってないのかと
勝手に思い込んでいたのだが、
網野さんに連絡をすると
様々な麺を提案してくれた。

サンプルで届けられた麺はどれも
素晴らしい麺ばかりだった。

僕はそのサンプル麺を手にしてすぐに決意した。

「僕は四宮商店とタッグを組みたい」

と。

そして『金澤流麺』のコンセプトと
理念を伝えたうえで
網野さんが提案してくれた麺が
『国産小麦100%の全粒粉』
の麺だった。

そして金沢まで足を運んでいただいて
何倍も試食をして麺について
とことん話し合った。

そして今回の開店に向けた麺が仕上がった。

みなさん、楽しみにしていてほしい。

僕と網野さん。
金澤流麺と四宮商店とでタッグを組んで
新しいらーめんの潮流を生み出したい。

網野さん、網野さんに教わった
マンパワー
を自分なりに磨いてきました。
僕はマンパワーを手に入れられたか、
まだちょっとよくは分かっていません。

でももっ人間を磨いて
網野さんの後輩として
恥ずかしくない仕事を
していきたいと思います!

これからも続く
『俺とパイセンの麺物語』
どうぞよろしくお願いします。