金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第141回

昨年の8月に金沢に帰ってきて
京都がずいぶん近くなった。

とは言っても時間もお金もない身分。
気軽に遊びに行けるわけではない。
それでも『いつでも行ける』距離感は
僕に安心をもたらしてくれるし、
嬉しい気持ちになる。

今回の講習会に行くついでに、
会いたい人には
会っておきたいと考えていた。

時間に限りがあるから
かけ足になるが、
僕が海辺の町で忙しくしていて
全く挨拶も出来ずに
義理を欠いている様な
気持ちになっている人に会いたい。

いきなり全部は無理だから、
時間をかけて少しずつ
会っていきたいと思っている。

今回、どうしても会いたかったのが
チキンノットのオーナー、太藤さんだ。

チキンノットは洋服を始め
様々な物にドットプリントを
手作業で施すブランドで、
熱心なファンがたくさんいる。

ブログ用201601082リベルタ号

ちなみにこの僕が履いている
カーゴパンツもチキンノットだ。
愛用し過ぎてドットが禿げて来ている。

太藤さんは僕が10代だった頃、
今はない京都の伝説の
スノーボードショップ『エスぺランサ』で
アパレル担当のスタッフをしていた。

当時10代だった僕は
スノーボードスケートボード
しないのにエスぺランサに
度々遊びに行っていた。
そこの先輩達はみんなカッコ良かった。
10代の僕はめちゃくちゃ憧れていたのだ。

それから10年ほど経って、
29歳の頃。
京都の友人の結婚式に参加するために
モトイと京都で待ち合わせをした。

僕は海辺の町で店を始めて2年が経っていた。

売上も伸び始めて、
解りやすく言えば
『イケイケ』
だった。

ギラギラした雰囲気を
今よりも何倍も出していたと思う。

モトイと車で京都を走っているうちに
「エスぺランサに行こう」
という話になった。

そこで太藤さんと久々に対面した。
まだチキンノットを立ち上げる前だ。
近況報告やたわいもない話で
盛り上がっている時に、
太藤さんがふっとこんな言葉を口にした。

「君らはヤンキーのまんま、
大人になったんやなぁ」

それは非難や否定ではなく、
10代の頃から僕達を
見守ってくれていた先輩の
温かい眼差しだった。
僕達の変わらないエネルギーに
懐かしさや可愛げみたいな
ものを感じてくれたのかも知れない。
僕はこうして見守ってくれている
先輩がいてくれる事を
心から幸せに感じた事を覚えている。

だからこの言葉は
きっと一生忘れる事はないだろう。

この言葉からさらに10年が経って、
僕は今年で40歳になる。

この10年の経験があまりにも
ヘビーだったから
多少は大人になれたかも知れない。

自己破産まで経験したから、
どこか僕の心に暗い影を
落としている事は否定できない。

もうさすがに『ヤンキー』ではないが、
それでもエネルギーやパワーは
落ちることなく進んでいきたい。

IMG_0989
久しぶりにお会いした
太藤さん(右)と僕。
徹夜明けでお疲れの所を
お邪魔してすいませんでした!
優しい笑顔は本当に20年前から
ずっと変わりません。

そして、
今回の店で使うエプロンを
チキンノットにオーダーさせていただきました!

必ず素敵なエプロンが出来あがります。
みなさん、チキンノットのエプロン、
楽しみにしててくださいね。

太藤さん、これからもどうぞよろしくお願いします!