ラーライブ〜MSGフリープロジェクト〜

石川県を中心に北陸で無化調でらーめんを作っている有志によるアミーゴ達の活動をブログに書いていきます。よろしくお願いいたします。

2017-02-27から1日間の記事一覧

金澤流麺物語 第104回

僕が金沢に帰って来てからずっとお世話になっている美容室のナンブヘア。そしてそのスタイリストのしょうこちゃん。 もし別のスタイリストの方が僕の担当だったら、僕の髪型は全く違うものだったかも知れない。 スタイリストの個性によってヘアスタイルはき…

金澤流麺物語 第103回

僕が12年間店長を務めたらーめん屋には、『下積み禁止』という少しおかしな社是があった。 つまり、飲食業として必要な『修業』はすっとばして、さっさとらーめんを作らせろ、という会社からの命令だった。 それは当時の会社での「大祐は人を育てる事が出来…

金澤流麺物語 第102回

しょうこちゃんの仕事を味わって、この若き才覚溢れるスタイリストへの尊敬の念はもちろんなのだが、若干24歳にしてここまで意識の高いスタッフを育てる社長である南部さんへの尊敬を、僕は自分の胸に深く刻んだ。 想像して欲しい。 ナンブヘアはすでに石川…

金澤流麺物語 第101回

僕は家から一番近所の『nanbu-WEST』に予約を入れて店へと向かった。 海辺の町では夫婦で営んでらっしゃっていた美容室に通っていたから、こんなに広くて在籍しているスタイリストの人数の多い店も初めてだった。 僕は片町で南部さんと知り合いになりナンブ…

金澤流麺物語 第100回

記念すべき(?)ブログ第100回です。記念すべき100回目にしょうこちゃん、あなたが登場しますよ♪ ・ 僕は正直不安だった。海辺の町ではずっと同じ美容室に通っていた。その方は僕の仕事をずっと尊敬してくれていて、僕の事を応援してくれていた。なにより僕…

金澤流麺物語 第99回

僕は南部さんと話せて応援の言葉をもらえただけで嬉しかった。そしてあの場で僕を盛りたててくれたタカベェの気転と勢いと友情が嬉しかった。 何より最高の酒になったからとても幸せな気分だった。 「何かあったらなんでも相談してきなさい」 南部さんはそう…

金澤流麺物語 第98回

僕とタカベェは「どうもです~」と気軽な感じで席に着いて焼酎を飲んでいた。 席を譲って下さった方は一人で来ている常連の方らしく、店のオーナーと静かに会話を楽しんでいた。 僕とタカベェはお互いの近況などを二人で話してたのだが、店主がその男性を呼…

金澤流麺物語 第97回

『丁寧に生きる』 と決めた僕は自分自身のケアをする事を考えた。 ・ダイエットする。・いらないものを片っ端から捨てる・部屋を毎日掃除する・読書をする こうして言葉にすると社会人としてというよりも人として当たり前で大人が子供に教える様な事ばかりだ…

金澤流麺物語 第96回

『丁寧に生きる』とはなんだろう? まずは海辺の町での自分の生活を振り返ってみた。 ・らーめん屋はめちゃくちゃ繁盛していた。・しかし全く自分の時間が持てなかった・27歳から39歳までずっと店をしているにも関わらず、全くお金がなかった。・体のケアを…

金澤流麺物語 第95回

自分が海辺の町で店を切り盛りしていた12年間。自分の生活やこの先の目標や健康や生き方など、大切な事を全部すっ飛ばしてきたように思う。 細かい事を考えている余裕がなかった。自分が目標を掲げた所で、会社の突然の方向転換や毎日の激烈な仕事量や休めな…

金澤流麺物語 第94回

『半径3メートルのリアリティ』 とは一体なんだろうか? ・ 僕は中学生の頃からロックンロールに夢中だった。 当時はバンドブームというのがあり、カッコイイバンドもダセぇバンドも山ほどいた。 ロックンロールの何に魅了されたのかというと、その荒々しい…

金澤流麺物語 第93回

僕が海辺の町で切り盛りしていた店が軌道に乗り始めた頃に起ったある現象とは? それはほとんどのお客様が自分が食べた丼をカウンターの上に上げてテーブルをダスターで拭いてくれた事だった。 それまでもそうした事をしてくださる方は何人かはいた。しかし…

金澤流麺物語 第92回

なぜ海辺の町での僕の店はあそこまで熱狂的な支持を受ける事が出来たのか? 今まで自分でも不思議だったが、今ならなんとなく解る気がする。 ・ 12年前に開店して4年半後に僕の店は裏通りに移転した。以前にも書いたが、当時の会社の方針でらーめん屋は会社…

金澤流麺物語 第91回

どんな店にしていきたいか?と考えた時に、なぜ真っ先にあゆちゃんのcafe pipipiを思い浮かべたか? そこは一重にオーナーパティシエであるあゆちゃんとお客様達の結びつきが愛から始まっていると感じたからだ。 あゆちゃんの生き方が全てお店に反映されて皆…