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金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第156回

今回4/29(金)と4/30(土)の二連休をいただいたのは、母校の洛北高校ラグビー部のOB総会に参加するのと同時にもう一つ目的があった。

今僕の店で取引をしている京都の九条ネギ専門の農家『京都知七』さんの畑を見学に行くことだった。

実は京都知七の社長、重義幸さん(以下重君)は洛北高校のOBで僕の学年二つ下の後輩にあたる。

彼はサッカー部で一年生からゴールキーパーでレギュラーだったそうだ。

重君と僕を繋いでくれたのは僕のラグビー部の後輩の飯村君。

こうしたご縁で素晴らしいネギを使わさせていただけているのだから、母校の絆というのは侮れない。

高校時代は話した事もなかったので僕はもうしわけないのだが、重君の事は知らなかった。

しかし重君の方は僕の事を在学中から知ってくれていたそうで、「僕らの学年で南さんを知らない人はいませんよ。ある意味伝説の人物ですから」との事だった。

どう伝説だったかは、あまり褒められたエピソードではないので、ここでは控えさせていただく。(お客様が減っちゃう)


畑に到着して、重君と風に吹かれながらたくさんの話をした。


種から自ら作り、そのこだわりや想いをたくさん聞かさせていただいた。

ネギの話をする重君の眼差しはとても優しく、ネギの事を愛しそうにみつめながら話してくれた。

その栽培方法に妥協はない。

次から次へとチャレンジを繰り返し、本当に『美味しく安全なネギ』を追い求めている。

彼は自分の事をこう言った。

「オタクでしょう?」

「マニアックとか言われます」

「ええおっさんがねぇ」

「堅物なんです」

僕は重君の話を聞いて全然そうは思わなかった。

オタクとかマニアックと言う言葉は、自分自身だけの拘りを指す言葉だと思っている。

堅物とは、小さな拘りに囚われている人の事を指すと思っている。

「僕たちは料理人と同じです。大量生産してどかっと売るなんて考えませんでした。純粋に美味しい物を作って喜ばれたい」

「市場にたくさん卸すよりも本当に欲してくれているらーめん屋さんとかに良いものを卸したい」

「ネギが風に揺れている姿、これが一番好きなんですよね」

「僕は社員の事を『選手』と呼んでます。ええ選手でしょう?うちはほんまええチームなんです」

「彼らに達成感や充実感、誇りを味わってほしい。ネギを育てる事も人間になぞらえて育ててますが、これからの農業を支える20代や30代を育てたい」

彼の言葉の数々は、決してオタクとかマニアックとか堅物なんかで片付けられる話ではなかった。
これは一人の重義幸という男のロマンであり、愛であり、人生だ。
僕は彼の話を聞きながら何度も何度も「素晴らしい」と連呼した。

重君は「何時間でもずっとネギの事を考えながらネギを見つめてられる」と言っていた。

仕事とは作業や労働ではない。

ロマンで夢で愛だ。

その事を実証している京都知七の九条ネギが美味しくないわけがない。

僕は京都知七のネギを使える事を誇りに思う。

みなさん、金澤流麺らーめん南のネギは、重君の熱い想いと優しい手の平から生まれています。

金澤流麺物語に京都知七は絶対に欠かせない登場人物です。

「12月の畑が一番綺麗です。ネギの色も綺麗です。ほんまはそのシーズンに見て欲しかった」

と重君は言った。

僕は12月にまた見学に来る事を約束した。

今日から営業を再開する。京都知七のネギと重君との出会いに感謝しながら仕事をしよう。

そしていつも気を利かせてくれる愛すべき後輩の飯村君にも最大の感謝をしながら仕事をしよう!

最後に母校が繋いでくれたこのご縁にラグビー部流のエールを贈りたい。

three cheers for 洛北高校!hip fray!