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金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第137回

このブログを続けて読んで
下さっている方や、
すでに僕と長い付き合いの方なら
「もう何度も書かなくていいよ」
と言うと思いますが、
僕は海辺の町で12年間らーめん屋を
経営してきた。
僕の上には社長がいましたが、
味も運営も人事も全て僕だったから、
経営と言って差し支えないと思う。

そんな12年間で僕の店は
海辺の町では繁盛店に育った。
僕も自分にいっぱしの自信を持っていた。

だがそんな自信は、
この講習会の前では
全く説得力のない下らない
プライドだった。

そもそもここに集まっている
メンバーは(講師役も受講者も含め)
見ている目標が違う。
志が違う。
味への追究の度合いが違う。
料理への愛が違う。

僕はハッキリと認識しました。

「自分の求めていた世界はここだった。
海辺の町のあの小さな縛られた世界から
抜け出して本当に良かった!」

と。

龍旗信の松原さんが
「今日は石川県で今春に
開業を予定されている方も
見えられています。
どうぞ色々ご質問なさって
役に立ててください」
と僕を紹介してくださった。

僕は空気を読みながらも
沢山の質問をさせていただいた。
そして次々に出される試食に
たくさんの発見や気付きをいただいた。

僕の横でモトイもらーめんの
奥の深さに感じ入っていた。

モトイは中国料理を10年修業したのち、
フランスでフランス料理の修業を
始めた男だ。
そしてバカンスを利用して
ヨーロッパ中を巡り、
大阪では三つ星レストランで
研鑽を積んだ男だ。

そして休みの旅に国内国外を
問わず食べ歩いて見聞を広めている。

そんなモトイが僕の横の席で
らーめんに感じ入って唸っている。

果たして今の僕で
モトイを唸らせる事が出来るだろうか?

正直、自信がない。

しかし僕は今、
このステージに立とうとしている。

自分を高める舞台に。
武者ぶるいがしてきて、堪らない。

厨房にも入らさせてもらい、
みなさんと沢山の話が出来た。
その中で松原さんがこう言ってくれた。

「なんだ、前田さん(モトイ)、
彼はキャリアのある人じゃないですか!
ぜひ石川県で一番になってください。
食べに行きます。
そしてぜひ学会にも入ってください」

僕はこの日を境に、
心のギアを一段重い位置に入れた。
心のエンジンの回転数をぐっと増やした。

後は走りだすだけだ・・・。

以下、次回に続く。

(やっぱ『です、ます、調』の文体よりも
こっちのが書きやすいなー。
こっちの文体に戻しちゃって平気ですか?)