金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第64回

自分らしいらーめんが作りたい。
自分にしか作れないらーめんが作りたい。
そのためには様々な事を
学ばなくてはいけないと
思っている。

もちろん他店のらーめん屋を
食べ歩く事は当然だ。
刺激も受けるし、
勉強をさせていただく、
という気持ちで食べ歩く。

だがらーめんだけを食べ歩けば
いいとは思っていない。

調理技術は他のジャンルの
食べ物からも学ぶ必要があるし、
まだ見ぬ食材をもっと知りたい。
それを適切に扱う技術も感性も必要だ。
だからもっと多くの店に
いきたいと考えている。

五感をフルに活用して
学ばなくてはいけないと
思っている。

それも海辺の町では
時間的にも金銭的にも
難しかったので
これから人生をかけて
様々な事を学んでいきたいと
思っている。

そのらーめん以外の学びの
中で今の僕を刺激する物が
三つある。

・アロマオイル
・コーヒー
・ワイン

全て香りに関するものばかりだが、
香りは味であり、
物語であると思っている。

それらは複雑に重なり絡み合う
香りの奥から何かを
僕に語りかけてくる。
僕はそのあまりにも小さな声に
耳を貸す。

そして心の耳で聞き、
言葉にならないその声を
胸に刻む。

そして僕は自分の感性の中で
香りと味から立ち上る
声を自分の感情に反映させ、
沸き起こる感情の源泉が何から
来ているのかを味わう。
沸き起こる感情を
言葉で表現できるとしたら、
僕は詩人になれるかも知れない。
だが僕はらーめん屋だ。
だかららーめんで表現をする。

僕はこれらの刺激を受けるものたちを
知識として知ろうとは全く思っていない。
だから未だにワインの専門用語は
全く知らないし、生産者の名前も
あまり興味がない。
(失礼な男ですよね。すいません。
少しずつ学んでいきます!)

感じる自分の心が大切だと思っている。

先日、今お世話になっている引越屋の
仕事の一環で素敵なワイン専門店の
ご夫婦と出会った。
野々市市三納にある
『カーヴ・ド・ヴェレゾン』
というお店だ。
http://www.wine-veraison.com/

石川県在住以外の方には
地名がピンと来ないと思うが、
現在の三納から金沢市入江の方に
引っ越すとのことだ。
その引越の仕事を僕がたまたま
担当したのだが、
家中にワインがあり、
あまりにも専門的なワインの本が
あったので僕はレストランでも
経営されているのかと思い聞いて
みたところ、ワイン専門店との事だった。

少しシャイで丁寧に話されるご主人と、
優しい笑顔が印象的な奥様の
素敵なご夫婦だった。

今日初めて三納のお店に
お伺いさせていただいたのだが、
お客様に丁寧にワインの説明を
されているご主人からは
ワインへの愛がひしひしと
伝わってきた。

素敵なエチケットのスペインの
ワインを一本選んでお会計を
していただくと、
「お互い頑張りましょうね」
と奥様が声をかけて下さった。

素敵なワインと温かい気持ちを
いただいて僕は家路に着いた。

今夜はきっといい夜になる。
ゆっくりとワインの声を
聞いてみようと思う。

ちなみに年内は野々市市三納で
営業されるとの事です。
年明けは15日から金沢市入江で
営業を再開されるとの事です。

石川県在住でワインがお好きな方は
ぜひ足を運んでみてください。
本当に素敵なお店とご夫婦ですよ。