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金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第222回

以前までの僕はその日限定の気まぐれらーめんというスタイルには否定的でした。その日限定となると、本当にうちの事が好きなお客様が「たまたまその日は来れなくて食べれなかった」とか、またはたまたまSNSを見て大してうちの事が好きでもないのに「情報の一つとして食べに来てみた」と方ばかりが集まって本当に食べたい方が食べれない、など起こり得るのではないかと、どこかお客様に対してアンフェアな気持ちを抱いていたからでした。

「大衆食であるらーめんはあらゆるお客様に門を開き、常に安定の品質で、いつ来ても変わらず楽しめるものであるべき」

という考えを持っていました。

ではなぜ最近気まぐれらーめんを連発する様になったのか?

それは僕の考え方が大きく変わったからです。

例えば、「らーめんは大衆食である」という考え方。

もちろん大衆食であることには変わりはないのですが、僕が「らーめんは大衆食」と決めつける必要はないなぁ、と思うのです。

¥1000出せばお釣りのくる大衆食である一方、¥3800出しても「安いな」と思わせる高級で豪華ならーめんがあってもいいですよね。

「らーめんは大衆食」とみずから言葉にして発してしまうと、自分の潜在意識に「大衆食の枠からはみ出てはいけない」と刷り込んでしまうのではないか?と思ったのです。

だから、「気まぐれらーめんはお客様に対してアンフェアである」と僕が考えると、僕が僕自身に「お客様にフェアでなければならない。フェアであるためには気まぐれらーめんなんてもってのほかだ!」と自分の潜在意識に刷り込んでるんだな、と気付いたのです。

今まで僕は期間限定らーめんを出すときは、何度も何度も作り直して、1日に何十食も作れるようになってから発表していました。

それはそれでいいと思うのですが、僕も料理に携わる人間の端くれです。

思いつきやインスピレーションが湧いて作りたくなったらーめんがたくさんあります。

それを「これをリリースする事はアンフェアだ」なんて考えで閉じ込めておいては、自分自身の成長すら閉じ込める事になるな、なんて思ったのです。

そこでひょんなキッカケから思いついた「塩らーめんにタプナード入れたら美味しいんちゃうかな?」というアイデアを即実行して、そしてSNS ですぐに発信しました。

そしてお客様から素晴らしい反応をいただき、用意した10食は全て完売しました。


それが気まぐれらーめんの第一号【プロヴァンスの風に吹かれて麺】でした。

その時のお客様の笑顔笑顔笑顔・・・。

あぁ、こういう希少性のあるらーめんを食べたいお客様の権利を奪う事なんて出来ないし、そしてこうしたチャレンジを続ける事で生まれる自分の成長を止める権利なんてないし、俺は頭が固かったな・・・と思うに至りました。

その時に自分の中にあったなんらかのバリアみたいな物が解き放たれた感覚になりました。

気まぐれらーめんを作る事でたくさんの経験ができるし、レギュラーメニュー以外の感想をもらうことができる。

それをレギュラーメニューに活かしていけば、普段のらーめんのレベルも上がっていく。

そうすれば、気まぐれらーめんには興味のないお客様にも、味のグレードを上げて還元する事ができる・・・。

良いことしかないな!と考えるようになりました。

何より、自分が楽しいし、新しいらーめんを作る事は幸せだし!

今取り組んでいるのは金澤流麺らーめん南初の、白濁した濃厚バージョンの牛スープらーめんです。

全く新しい作り方の、全く新しい濃厚白濁スープになると思います!
今からお客様のリアクションが楽しみです。

あなたが明日も優しくありますように。
あなたが明日もあなたらしくありますように。

LOVE & BEER!

そして

RAMEN & ROLL!!