金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第174回

そろそろこの『CHAOS!!!』シリーズも締めくくりに入りたい。

また昨日と同様に『それからはスープのことばかり考えて暮らした』吉田篤弘著の引用から始めたい。

「おいしい鶏のだしがきいてるけど、海老の味もするし」

「じゃがいもの味かなぁ。少し甘くて、少ししょっぱい」

「くだものかな?桃とか」

「じつは、これは主役のいないスープなの」

「なあんだって思うでしょ。でも、わたしはこれこそスープだと言いたいの。わたしのノートにある名前のないスープは、どれも主役のいないスープだから」

金澤流麺らーめん南は、『食の安全と安心』というのがひとつのコンセプトとしてある。

らーめんが世間一般的に『不健康な食べ物』というイメージがある事は否定しない。

消費者もどんな材料を使って、産地はどこなのかを意識する人も増えてきている。

しかしそれはらーめんだけが不健康な食べ物だからではなくて、世の中に危険な食材やあまり摂取し過ぎるのは良くない調味料などが出回っているから、不安感がそうさせているのではないかな?とも思う。

だから金澤流麺らーめん南は食材も調味料も全て安心で安全な物を使うことを大切にしている。

大切にしているが、だから、らーめんが美味しくなるワケではない。

食の安全と安心というのがもしも当たり前のことなら、こんなことは言う必要がないと思う。

らーめん屋が「うちは無化調です」なんて言う必要がないくらいに、それが当たり前になってほしい。

話が逸れました。

金澤流麺らーめん南は、牛骨メインの、洋食のブイヨンの様なスープを作っています。

そして味の決め手になるタレには『金沢大地』の有機濃口醤油を使っています。

しかし材料はそれだけではありません。

スープにもタレにも様々な食材が使われ、それらが奇跡的な化学反応を引き起こしてらーめんは生まれます。

だから僕は自分のらーめんを「牛骨らーめんです」というのは抵抗がありました。

牛骨にこだわったワケではなく、自分のイメージに1番近いのが牛骨だった、というだけなのです。

だからうちのらーめんは『淡麗金澤醤油らーめん』と呼ぼうと思います。

つまり、主役のいないらーめんなんです。

開店してここまでの三カ月、『醤油らーめん』としか言ってきませんでしたが、これからは『淡麗金澤醤油らーめん』と呼ぶことにします。

その理由は、次回に続く続きます。