金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第116回

『ハイクオリティを追究する事が金沢らしさ』
『金沢の食材や伝統をまんま持ってくるのはただのコピー』
という気付きを得た事を前回のブログで書きました。

だから僕が感じる金沢らしさとは何か?を
考えない事にはどれだけ金沢の食材を使おうが、
どれだけ金沢的な物(伝統工芸や芸術等)を
盛り込もうが、本当の意味での『金沢らしさ』は
生まれない、と気付いたのでした。

山出前市長の著書に
『金沢は水と緑の街』
という一文がありました。

金沢は犀川浅野川という
二つの大きな川があります。
そしてその川から街中に用水路を引いて、
江戸時代から人々は生活してきました。

そして金沢の水はとても
柔らかい事も特徴だそうです。
軟水は昆布や鰹等の出汁を
取る時にとても旨みを出してくれます。

もしかしたらそれも『加賀料理』の
発展の一翼を担っていたのかも知れませんね。

そして能登半島は海に
突きだす形をしています。
石川県はまさに水に囲まれた県ですね。

僕はほぼ毎日ジョギングをしています。
その時にいつも白山連峰を眺めながら走ります。
IMG_0809
僕の家は金沢市野々市市の境目辺り、
上荒屋という地域なので白山がよく見えます。
白山はとても優しい表情をしています。
いつも穏やかにこの石川県全体を
見下ろしている様に感じます。
母親の様なおおらかさと包容力、
そしてどこか神秘的な畏れ多さを感じさせます。

連峰ですから山々が連なっているのですが、
そのそれぞれの山の頂がとても緩やかな
稜線を描いて空に浮かんでいます。

そしていつも雲を冠の様に漂わせています。
その姿がどこか僕に畏れ多さを
感じさせるのかも知れません。

いつも傍にあって近くにいるのに
なかなか全容を拝む事が出来ない存在・・・。

いつもそんな白山を
「美しいな・・・」
と思いながら走っています。

そして白山を、
というよりも石川県の景色を
美しくさせている物の一つに
『雨』があるのではないか?と
考える様になりました。

確かに金沢は雨が多いです。
少し曇りがちの日が多いです。
僕は気象に詳しくはないのでもしかしたら
まちがっているかも知れませんが、
金沢は雨は多いですが、
夕立の様にさっと降って
急に晴れ間が現われたりします。

その時に街中が水滴に溢れた状態になります。

そこに光が注ぐのですから、
街中が光の乱反射状態になります。

しかもその光は雨つぶの自然な
柔らかい曲線に導かれる様に
優しく景色を明るくします。

金沢は潤いの街です。

雨上がりの白山を拝むと、
それはそれは美しい風景が漂っています。

石川県の風景は
『詩的』
に美しいのです。

僕が見つけた金沢らしさとは、
『詩的な美しさ』
ここだと思いました。

ではいかに『詩的な美しさ』を
らーめんにおいて表現するのか?

以下、次回に続きます。