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金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第95回

自分が海辺の町で店を切り盛りしていた12年間。
自分の生活やこの先の目標や健康や生き方など、
大切な事を全部すっ飛ばしてきたように思う。

細かい事を考えている余裕がなかった。
自分が目標を掲げた所で、
会社の突然の方向転換や毎日の激烈な仕事量や
休めない日々に様々な事に無感覚になっていった。

僕は世間的には『成功者』に見られていたが、
内実はまったく人間の中味の成熟してない
『大人子供』の様な有様だったと思う。

IGAZO LIMITED代表の剛が
前々職の関係で海辺の町に越して来た時の
会話を今でも覚えている。
彼が華々しいスターダムに上り詰める
前夜の事だ。

僕「自分がどんな奴とか考えてる暇なくない?
そんな暇あったら働けっての」
剛「そうか?俺は自分がどんな奴かとか
すげぇ考えるけどな」

剛はこのやり取りの事は
もう忘れているかも知れない。
僕は生々しく覚えている。

なぜならこの時、僕は剛の返答に
「しゃらくせぇ」
と思ったからだ。

全く余裕をなくして日々の仕事を
乗り切るだけで精一杯だった僕と、
自分が何者かを一人きりで見つめて
自分の人生を切り開いた剛。

自ずと差が出るのは当然だ。

剛は深い自問の中から生きる道を
自分の力で見つけ出し、
僕は嵐の様な状況に抗う術もなく、
気がついたら自己破産するしか
手がない状況になっていた。

僕は男として、
社会人といして、
料理人として、
らーめん屋として、

完全に時間が止まっていたのだ。
全く成長していなかったのだ。

自己破産をして金沢に帰ってきて、
このブログを書き始めた。
そして本当にやりたい事は
何だったのかを自問し始めた。

『らーめんを追究したい』

それしかない。

そのために止まったままの
自分の時計の針を進めなくてはいけない。

今までの勢いに任せた
生き方を改めたいと思った。
過去の自分をきちんと受け止めて
自分の悪い性質と向き合おうと思った。

そして自分の才能と
可能性を信じようと思った。
僕には出来る。
思い通りの人生を送る。
自分の才能と可能性と人生を信じる為に
自分の悪い性質とはおさらばしなくては
いけないと思った。

だからまず自分の悪い性質を断ち切る
習慣を身につけようと考えた。

僕の悪い性質とは、
すぐにやけっぱちの様な
荒々しい生活態度を取る事だった。

だから僕はこれからの人生は
『丁寧に生きる』
と決めた。

この『丁寧に生きる』という言葉が、
僕の金沢での新しい店の為の
『理念』と『コンセプト』に
大きな影響を与える事になる。

では『丁寧に生きる』とは?

以下、次回に続く。