ラーライブ〜MSGフリープロジェクト〜

石川県を中心に北陸で無化調でらーめんを作っている有志によるアミーゴ達の活動をブログに書いていきます。よろしくお願いいたします。

金澤流麺物語 第86回

らーめんの麺の『コシ』を生みだすかん水に
疑問を持つらーめん屋は今ではいないと思う。
らーめんにはかん水が必要なのだ。

うどん。

うどんは小麦粉と塩と水だけで作られる。
その三種類だけの素材で作られるのだ。
練って寝かせ、鍛えて伸ばす。
その単純だが奥深い世界。
時間、力加減、塩分濃度、水の硬さ、
どれだけ鍛えるか、伸ばす技術、速さ。
あらゆる職人技術を駆使して、
小麦粉と塩と水だけで作られた麺は、
職人の技術や思考や思想によって
百花繚乱の個性を花開かせる。

うどんを打つアニキの眼差しは
職人の眼差しだった。

もちろん今は製麺機で美味しいうどんを
作る店もある。
だが、これからの時代は機械で大量生産の
安定した味の店と、職人の技術と思想を
反映した小型で深い店とに二極化していく
と僕は思っている。

うどん屋に限らず、らーめん屋も、
全ての小売業、サービス業が。

うどんを打つアニキの眼差し、
そして姿勢の後ろ側に物語を
僕は感じた。
そしてその物語を共有したいと
僕は思った。

追究無き道に光はなく、
思想なき仕事に輝きはない。

特に僕の様な小さな店を
志向する人間はいかに人間を
磨く修業を積むしか
ないのではないだろうか?

アニキの眼差しが僕の心に
透明性を与えてくれた。

アニキ、ありがとう。

僕は僕にしかできない仕事がしたいし、
純粋に美味しいもの、お客様を
喜ばせるものを追究したい。

このブログのヒット数がなかなか
増えているそうです。
いつも読んでくれている皆さん、
本当にありがとうございます。

『がんばれ大ちゃん』
『南大祐ブログ』

で検索すると何件も出てくるそうです。

僕のブログを熱心に読んでくださる方が
言って下さるのは、「共感する」という
事です。

自分を見失う様な環境で仕事を続け、
結果様々な要因から自己破産をし、
自分を見つめ直して
進む道に覚悟を決めると、
自己探求の時間が訪れました。

僕のそんな物語に自分を重ねて
読んでくださっている方が
たくさんいらっしゃるという事は
とても嬉しい事です。

そしてそれだけご自身の置かれた
状況で歯を食いしばっている方が
たくさんおられるという事ですね。

みなさん、頑張りましょう!
僕もたくさんの方から影響され、
励まされ、力を貰っています。
共に進みましょう。
光に向かって。

明日もあなたが優しくありますように。
明日もあなたがあなたらしくありますように。

LOVE & BEER!

*写真は大好きなセルジオ・メンデスです。
なぜかって?

麺・・・麺です・・・メンデス・・・。

すいません(土下座)