読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第72回

僕が優しい店を作りたい、
と強く思う背景には
このブログで散々書いてきた
海辺の町での経験が元になっている。

最後の8年の出来ごとについては、
様々な事情によりはしょって書いて
しまったが、我ながら常人では
耐えがたい日々をくぐり抜けたと
思っている。

僕の心や精神はかなり歪んだ状態だったが、
それでもどうにか結果を出す事が出来たのは
一重に親から授かったこの丈夫な体のお陰だと
思っている。

もし僕じゃなかったら、
とっくにどこか病気になっていただろう。
体が大丈夫だったから、
心が歪みきっているにも関わらず、
どうにかやり抜く事が出来た。

海辺の町での想像を絶する
苦痛の日々の後遺症は、
未だに僕の心に暗い影を宿している。

そもそもの僕は思った事を
すぐに口にしてしまう性格だった。
若い頃は怒りの感情をすぐに
表に出していたから、
それが問題を起こすきっかけにも
なったが、僕は海辺の町での生活の
中で、自分の中の違和感や怒りを
胸の内に溜め込むようになってしまった。
溜め込んでしまうから、
爆発するとおかしな方向に出てしまう。

そういう自分を発見する度に、

あぁ、まだまだ俺って引きずってるな、
と思ってしまう。

だが僕はそうした自分と決別して
まっすぐ前に進める自分になる、
と決めている。
だから間違いは犯したとしても
きちんと自分で受け止めて
成長していきたいと思っている。

それに、心身ともに健全でなければ、
人と地域に優しい店なんて
出来っこないだろうと思う。

だから人にも自分にも許しを
与える事の出来る自分になりたい。

人間らしい生き方ってなんだろう?

海辺の町での僕は全く人間らしい
生活なんて出来ていなかった。

自分の選んだ仕事だから忙しい事に
なんの不満もない、筈だった。

だががんじがらめの毎日は自然と
心を蝕んでいった。
睡眠不足。
半年休みがない日々が続いたと思ったら、
次は四カ月休みがなし。
最長で1年と半年休みがない。
たび重なる罰金とそれを端に
積み重なった借金。
会社からの人格否定と
自分自信での自己否定を
繰り返していると、
自分どころか他人も許せなくなってきた。

僕は人間不信と妬みの塊の
様な男になっていた。

そして溜め込んだ鬱屈は、
酒の席で大爆発した。
この溜め込む性格は最後の
8年間で作り上げた。

だからこれからの仕事は適度に
休む、なんて事を言っているのではなく、
(多分僕のことだからまた休まないと思う)
仕事に夢や希望が見出せる環境を
作りたいと思っている。

若い世代の人が僕や僕の店を見て
「俺もらーめん屋になりたい!
らーめん屋ってかっこいい!」
と思ってもらえる店を作りたいと
考えている。

以下、次回に続く。

*写真は当時のバイト達の卒業記念で
ご飯を食べてる時です。
今ではみんな社会人。
僕があまりにもみんなを心配し過ぎるから、
「大さん、超パパ!」とか言われてました(笑)