金澤流麺物語

金澤流麺らーめん南の店長南大祐の独白ブログです。こちらは営業内容やらーめんそのものとは関係のない日常的な話や、店長の趣味格好などを書いていくブログです。

金澤流麺物語 第41回

今回のブログの内容までが
今現在の話になります。
次回のブログから再び
過去を辿る物語になります。
この現在の話を書きながら、
どの様に物語を書き進めて
いくのか構成を考えていました。
丁寧に書かないと誤解を
招く様な場面が多くなるからです。

らーめん屋の移転に始まり、
様々な出来事の果てに
らーめん屋を退職、
金沢への引越、
自己破産へと繋がります。

デリケートな内容が増えて来ますので、
一つ一つを丁寧に書いていきたいと
思います。

どうぞよろしくお願いします。

 

 

この夏に退職したらーめん屋は、
僕の名前が屋号についていました。
そして味も僕が作り、
スタッフも僕の指示で動き、
誰が見ても僕の店でした。

しかし内実は僕は雇われ店長
過ぎません。

会社からのどんな理不尽な
命令や方向の転換であっても、
従うのが僕の役割です。

その中でどうしても自分に負担が
大きくかかり、そしてどのスタッフ
にもお願いできない様な要求が
次々と振りかかってきた時に
どうするのか?

僕には
『寝ずに働く』
という選択肢しか
思いつきませんでした。

寝ずに働く、というのは
この日本ではどこか
『美徳』
の様な響きを伴って
聞こえてくる時があります。

たくさんのサラリーマンの方が
長い残業や休日出勤で大変な
思いをしている事と思います。

僕はそうした働き方を
否定する気持ちはさらさら
ありません。

様々な会社、
様々な家庭環境がある中で、
仕事や家族を守っていく中で
みんな必死に歯を食いしばって
いる人たちがたくさん
おられる事を知っています。

大きな仕組みが変わらないと
こうした働き方は変わらないのか?
それとも自分の考え方や仕事の
取り組み方を変えれば、
もう少し心と時間に余裕が
持てるようになるのか?

会社の仕組みは雇われ店長
僕では変える事に限界があります。

だったら自分を変えてみよう、
と思いました。

このブログで度々名前を出している
親友の剛は常に大変そうな僕をみて、
様々なアドバイスをしてくれました。
時には自分が参考にしてきた本も
紹介してくれました。

しかし僕は当初、
それらのアドバイスを無視し、
進められた本は一切読みませんでした。

なぜか?
「俺の事は俺が一番知ってる。
第三者がみて解ってたまるか」
という余計なプライドがあったのです。

そして剛が薦めてくれた本は、
ビジネス書や実用書でした。

幼い頃に歴史小説芥川龍之介等の
近代小説から読書を始め、
中学生で坂口安吾を読書感想文に
選んで先生に白い目で見られ、
高校時代にラグビー部の後輩に
気味悪がられながらもカミュ
カフカなどのフランスやドイツの
文学作品を楽しみ、
20代に入ってからは
ケルアックやギンズバーグ等の
ビートニクに傾倒しながらも
夏目漱石ドストエフスキーなど
近代や名作を読む事を趣味に
していた僕にとって、
ビジネス書は
「解りやす過ぎて退屈」
だったのでした。

しかしそうした
『閉じた態度』
が自分の限界を作ってしまっている
と考えた僕は剛の薦める本や、
今の自分に必要そうな実用書などを
読み漁る様になります。

目から鱗な自分の為に
なる本にもたくさん出会え、
そこから学んだ事を実践して
みようと試みるのですが・・・

僕の課せられた仕事は
その実践を行う余裕を与えない
くらいにハードだったのです。

飲食店は毎日の
変わり映えのない
ルーティンワークが
非常に大事です。

いつも行っている、
言わば『目をつむっていても』
出来る仕事をしっかりと
気持ちを込めて毎日完璧に
こなす事がお客様の求める
『美味しい』
に繋がります。

ですから、ねぎを一本切るのも
出来るだけ丁寧にこなさなくては
なりません。

その作業を
『単純作業』
と軽視して手を抜き始めると、
いつか店は堕落します。

ですから飲食店に取って
仕込みの時間はとても大事です。

そして、営業開始時間を
守ることもとても大事です。

その営業開始時間に向けて
段取りを立てて仕込みの
内容を決めていきます。

その仕込みの時間に
事務仕事や会社の命令が
食い込んできたら?

結局何かの仕事が後回しになります。

そんな毎日の積み重ねで、
一日の仕事が終わらない事が
当たり前になってきます。

朝の9時に仕事を始めて、
朝の5時に仕事を終えるのに、
その日の仕事はまだ後回しに
したまま。
そして休日もなく仕事をしている
うちに、気がつくと一ヶ月、二か月、
一年と平気で過ぎていきます。

どこが昨日でどこまでが今日で
どこからが明日か解らない毎日の
中で、様々な事がバランスを
崩し始めます。

感情。
精神の平均感覚。
人付き合い。
生活習慣。

あらゆる事が崩れ始めると、
人間は自分でも呆れるくらいに
だらしない自分を受け入れ始めます。

「そんなん、しゃあないやん」

僕はこの一言であらゆる事を
諦めてきました。

例えば、

ラグビーをする』
『ロックバンドを結成して楽しむ』
『自転車のレースに出る(そのために
トレーニングする)』
という自分にとって趣味の分野は当然、
『髭を剃る』
『身だしなみに気を使う』
『人との約束や予定を守る』

といった普通の社会人なら
当たり前に出来なきゃいけない
事でさえも全て、

『一生をかけた壮大な夢』

になっていました。

このブログを始めた事で
たくさんの方が注目を
してくださってます。

そしてあれほどもう無理だと
思っていたラグビーの練習に
参加する事が出来ました。

自分が環境を変え、
考え方を変え、
決意を変えたら
あらゆる事が回り始めました。
長く苦しかった12年間の
らーめん屋店長時代も、
今思うと素晴らしい経験に
なったと思っています。

あんな経験、お金払ったって
出来ないよ。

そう思ったら全ての縁と経験に
感謝したいです。

次回から自己破産までの
残りの物語を綴っていきます。

今日は最後に楽しかった
ラグビーの写真を載せさせて
ください。

ありがとう。

FB_IMG_1445865962608ラグビー練習集合

一番左の白いジャージが僕。
トレーニングとダイエットを
しているとはいえ、
まだまだドラえもんみたいな体型。

2FB_IMG_1445865768178ラグビー練習アタック

ボール持ってるのが僕。
やっぱボール持つとワクワクします。
こんな気持ち、いつまでも感じていたい。

FB_IMG_1446021756266ラグビー練習ディフェンス

奥の方でディフェンスラインに
立っているのが僕。
解りにくいですが、これから
タックル出来ると思って
顔がニヤついてます。

FB_IMG_1445767069787ラグビー練習リフト

ラインアウトの練習でリフト
してもらってます。
僕の体が重くてあがりません。

1446021850648ラグビー練習吉岡さんと

この日練習もお食事も
ご一緒させていただいた
Yさん。
僕はチャックもベルトも
締まっていません。